コラム

転売は儲かる…のか?転売の先に待っている過酷な運命とは…

 

転売は儲かるのか

 

フリマアプリで不用品出品っ。

購入希望者 「〇〇〇円に下がりませんか?」

 

クッ…コイツ…ウゼェ。

オレは考えたうえで値段設定してるんだ…素直にその値段で買いやがれっ…このウンコ野郎っ。

 

値下げ対策には、○日以降は値上げすると明記しておくと効果バツグンです。

 

…ということで、不用品売買による小遣い稼ぎではなく、利益を追求するビジネスとして考えた場合、転売は儲かるのかを考察します。

 

自分一人で仕事が完結する転売ビジネスは、煩わしい人間関係に悩まされることもなく、自分のペースで作業出来るのが魅力です。

 

個人がモノを売って稼ぐ最も簡単な方法が、フリマアプリによる転売でしょう。

 

出品から売買完了までの手間、面倒なポイントが極限まで減らされており、もはや一億総テンバイヤーといっても過言ではありません。

 

スマホ一つと僅かな時間さえあれば、お年寄りから子供まで簡単にモノを売ることができる。

 

あまりにも簡単にモノが売れるため、副業を始めるには第一候補になるでしょう。

 

出品・発送・入金…全ての作業が簡略化されており、非常に楽な副業となっています。

 

ただし、儲かるかどうかは別問題。

 

かなり気合をいれて取り組まないと転売は儲からないので、参入するなら覚悟を決めましょう。

 

 

儲かる商売の三原則

 

儲かる商売の三原則

 

これは、とある漫画の一コマですが、こう書かれています。

 

  1. 設備投資にカネがかからない
  2. 季節に左右されない
  3. 商品ロスが少ない

 

これを転売ビジネスに当てはめてみましょう。

 

残念ながら、儲かる商売の三原則には当てはまらないようです。

 

 

設備投資にカネがかからない

 

転売はスマホ一つあれば始められる為、ほぼ設備投資は不要となります。

 

では、儲かる原則に当てはまるのかといえば、残念ながらNOです。

 

商品の仕入れにカネがかかるからです。

定価の倍で売れる商品は殆ど無く、せいぜい2割増程度で売れれば御の字です。

 

10万円分仕入れて全部売れたとしても、2万円しか儲かりません。

 

仕入れにかかる時間も、埋没費用っ。

相当な労力と時間を浪費することになります。

 

仕入れに掛かる費用と、それに費やす時間は、個人がビジネスとして始めるには割に合いません。

 

 

季節に左右されない

 

常になんでも売れるのがフリマサイトです。

 

こんなものが売れるのかと思う商品でも、意外と売れるものです。

 

ですがビジネスとして量を売るとしたら、季節モノは時期が外れると売れなくなります。

 

季節モノ商品を仕入れなければいいじゃないかと思われるでしょうが、フリマでの売れ筋は流行商品です。

 

つまり…季節モノっ。

 

ガンプラも、PS5も、時期が過ぎれば売れなくなる季節ものに過ぎません。

 

 

商品ロスが少ない

 

仕入れた商品が売れなかったら、それは不良在庫…商品ロスとなります。

 

商品ロスを減らすには、売れる商品を見極める目が必要となるでしょう。

 

1個なら売れる可能性は高いですが、大量仕入れした場合は常に在庫リスクが付きまといます。

 

売れない商品を抱えてジ・エンドっ。

 

転売においては、常に流行に敏感でなければなりません。

 

 

ホリエモンが提唱するビジネス4原則

 

あのホリエモンが提唱したと言われる、儲かるビジネスの4原則にも、転売は当てはまりません。

 

  1. 小資本で始めることができる
  2. 在庫をできるだけ持たない
  3. 利益率が高い
  4. 定期的な収入が見込める

 

転売は仕入れにお金がかかり、在庫も持たねばならず、利益率が低く、安定した売り上げは望めない。

 

儲かる商売の三原則と比べても、ほぼ同じことを言っています。

 

  1. 設備投資にカネがかからない
  2. 季節に左右されない
  3. 商品ロスが少ない

 

 

労働集約型ビジネスは儲からない

 

労働時間と収入が比例する転売ビジネスは儲かりません。

 

商品仕入れ

写真撮影

出品

お客様とのやりとり

梱包

発送

 

各作業が一つでも止まるとお金が入らないうえに、出品数に乗じて労働時間が長くなります。

 

利益は労働時間に比例するため、作業を止めれば収入も途絶えます。

 

体調が悪かったり、眠かったり、疲れていたり、やる気が起きなかったり、ウンチしたかったりと、作業の手が止まるとお金が入りません。

 

このような労働集約型ビジネスで儲けるためには、人を増やすか、労働時間を増やすか、あるいはその両方になってしまいます。

 

ビジネスとして転売で利益を上げるとしたら、人を雇って組織的に行い、長時間安い給料で働かせるしかありません。

 

リアル店舗の限定商品販売に並んでいるのは、安く雇われた外国人やホームレスと言われています。

 

世間でブラックと言われている仕事は、基本的に労働集約型ビジネスです。

 

 

無在庫転売という危険な手法

 

無在庫転売とは、売れてから商品を仕入れる方法です。

 

売れた分を仕入れればいいので商品ロスはないですが、必ず仕入れられるとは限らないし、売れるたびに仕入れに奔走されます。

 

手元に商品がないのに販売するのだから、万が一商品を手にできなかった場合、いろいろと面倒なことになるでしょう。

詐欺罪で捕まらないように気を付けてください。

 

無在庫転売は、比較的規模の大きい仕入れ能力の高い企業向けの方法であって、いち個人には向きません。

 

 

ライバルは一億人

 

フリマサイトは、出品者の負担を最大限減らして、誰でも簡単に出品できる仕組みになっています。

 

あまりに参入障壁が低いため、一億総テンバイヤーといっても過言ではありません。

 

隣のおばちゃんも、会社の上司も、コンビニ店員のお兄ちゃんも、全てがライバルとなります。

 

一億人  vs  あなた

 

さぁ、あなたはライバルに勝つことが出来るでしょうか。

 

 

売れ筋商品のリサーチ

 

売れる商品をリサーチする事が大切です…などと他ブログには書かれていますが、大抵はネットで検索して調べるだけでしょう。

 

でも、ネットに情報が上がっている時点で、情報は行き渡っています。

 

転売乞食が群がっていて、時すでに遅しっ。

 

ネットでしかリサーチできない時点で、リサーチとは言えません。

 

あらゆる情報に目を通し、天性の勘でこれから売れるであろう商品を見極めるしかありません。

 

 

常に流行を追わねばならない

 

流行とは、一過性のブームです。

 

ブームとは、短期間で終わるものです。

 

タピオカや高級食パンなど、流行に乗った商売が今どうなったか。

 

世間で騒がれてから参入しても、その時点でライバルが増えすぎて儲かりません。

 

ビジネスは、一番最初に始めた人が大きな利益を得ます。

 

流行商品をいち早く察知するには、人よりも敏感に流行のアンテナをビンビンに張っておかなければなりません。

 

 

規制の穴がすぐに塞がれる

 

様々な商品が転売規制によって販売できなくなっています。

 

ずる賢い一人は規制の穴をすり抜けて売ろうとしますが、その穴もすぐに塞がれる状況です。

 

せっかく人気商品を仕入れても、ある日突然規制が入り売れなくなる。

 

人気商品の転売はハイリスクローリターンで割に合わなくなるでしょう。

 

 

個人が転売で大きな利益を上げる事はできるのか

 

利益を上げるには、安く仕入れて高く売ればいい。

 

ビジネスとして考えると、大量に仕入れなければ、利益は上がりません。

 

問題はどうやって安く大量に仕入れるのか、高く売ることができるのか、在庫を全て捌けるのか。

 

自分で買った値段(定価)より高く売れるモノは、あまり多くありません。

 

業者ではない個人が商品を安く手にするには、リサイクル店巡りをするか、リアル・ネットショップで特売品を狙うか、くらいしかありませんが、大量に仕入れるのは難しいでしょう。

 

商品を高く売るには、いわゆるプレミアム価格でも売れる商品を選ぶ目利きが必要になりますが、ご存知の通り世間のテンバイヤー対策によって、仕入れるのも販売するのも難しくなっています。

 

仮に大量仕入れできたとしても、全て売れるかはわからないし、保管場所も必要です。

 

全てを販売できなければ利益は吹き飛びます。

 

簡単故にライバルも多く、扱う商品が他人とダブりやすいため、価格勝負になってしまいます。

 

このように、一個人がビジネスとして転売で利益を上げるのは難しく、せいぜい小遣い稼ぎの延長にしかなりません。

 

今現在それなりに稼いでいるテンバイヤーも、転売規制が厳しくなり先細りになるでしょう。

 

よって、個人が転売で大きな利益を上げるのは難しく、小遣い程度となります。

 

それでも、副業として小遣いを稼ぐには最も簡単な方法であることは間違いありません。

 

世間では転売=悪のイメージが固まっていますが、小遣い程度の規模であれば批判はされないでしょう。

 

 

自分が働いた分の実質人件費

 

他ブログではあまり指摘していませんが、自分が働いた分の実質人件費を考慮しなければなりません。

 

仕入れ、写真撮影、お客様とのやり取り、梱包、発送、これらに掛かる時間は、全てあなたの時間…人件費。

 

会社であれば、売上から費用を引いて、さらに人件費などを引いたのが利益になります。

 

転売が儲かると言われているのは、あなたの人件費を無視した場合です。

 

売上から、あなたの人件費、引いてますか?。

 

 

転売はたいして儲からない

 

個人が副業で転売をしても、大きな利益をあげるのは難しい。

 

副業で何十万稼いでいるだの、簡単に儲かるといった、安易なステマ記事に騙されてはいけません。

 

奴らが言っている〇〇万円稼いだというのは、売上ベースであって、純利益ではありません。

 

稼いでいるのは、ほんの一部です。

 

商品の出品から発送までのあらゆる作業を自分一人で行わななければならず、稼ぎが自分の労働時間に比例する。

 

転売は労働集約型…休めばお金が入らない仕事なのです。

 

副業程度の短時間労働では、どうやっても儲かりません。

 

労働集約型とは、事業活動の大部分を人間の労働力に頼る割合が大きく、売上高に対する人件費の割合が大きい仕事の事です。

 

 

転売利益 簡易シミュレーション(概算)

 

転売で一日10,000円売り上げたと仮定しましょう(売上月30万円)

 

フリマアプリは売り上げに対しての手数料が引かれてしまいます。

 

手数料と送料負担分を引くと、手取りは約8,000円。

 

一日8,000円入ればいいじゃないか…と思いきや、商品の仕入れにかかる代金を引かねばなりません。

 

仮に6,000円で仕入れたとします。

 

手取り8,000円 - 仕入れ値6,000円 = 利益2,000円です。

 

一日2,000円じゃ短時間バイトと変わらないですが、年間ならそれなりに稼げます。

 

2,000円 × 30日 = 60,000円

60,000円 × 12カ月 = 年720,000円

 

年に72万円なら良いじゃないかと思いきや、これは一日2,000円の利益が一年続いた場合、かつ、商品全てを売って在庫ゼロの場合です。

 

毎日売れるとは限らないし、全てを売らなければ不良在庫となり利益が減ります。

 

もし6,000円で仕入れた商品が1個売れ残ってしまったら、3日分の利益が吹き飛びます。

 

10個売れ残ったら…?。

 

税金の問題もります。

利益が年間20万円を超えると、税金が発生します。

確定申告の手間が増えるのです。

 

きちんと申告するには、それなりに帳簿をつけなければなりません。

それには多少なりとも簿記の知識も必要となります。

帳簿を付ける時間もまた、隠れた費用っ。

 

総収入が上がれば、住民税も高くなります。

 

あなたが働いた分の実質人件費も含まれていない。

 

いったいどれだけの時間を転売のために費やすのでしょうか。

 

転売をするよりは、バイトした方が効率はいいかもしれませんよ。

 

 

どうしても転売で儲けたいなら

 

どうしても転売で儲けたいなら、人とは違う商品を仕入れて売るしかありません。

 

人とは違う商品とは、ずばり…海外商品っ。

 

日本では売っていない商品を海外から輸入して転売するのです。

 

海外輸入は、販売ページと実物が違ったり、輸送時間、破損リスク、決済リスクなどが存在します。

 

個人輸入だと自分でリスクを負わねばなりませんが、そのリスクをあなたが取る事で、高い値段でも売れます。

 

お客様の手間、リスクを負担した分の報酬を得られるでしょう。

 

こうなると、転売というよりは輸入販売業になるのかもしれませんが、販売チャネルはフリマサイトを利用できます。

 

ただ、海外転売に目を付けた転売ヤーも相当数いるため、ライバルは多く、儲けるのは難しいでしょう。

 

 

転売は儲からない

 

転売で儲けるには

① 売れる商品を見極められる

② 安い仕入先を見つけられる

③ 全て売り尽くせる

 

この3つの条件を全てクリアしつつ、自分の労働分を無視しなければなりません。

 

売上から引かれる手数料や、商品の送料、作業の手間暇を考えれば、転売による副業は割に合わず、たいして儲かりません。

 

それでもあなたは転売屋になるのでしょうか?。

 

 

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