コラム

「恩返し」の本当の意味とは…恩返しできないあなたへ捧げます

 

恩返し

 

「恩返し」

お世話になった人に頂いた愛を、くれた人に返す。またはその気持ち。

引用 利根川サチオ

 

恩返しとは、今までに頂いたものを返すと思われがちですが、実は違います。

 

「恩」とは、一方通行なのです。

 

お世話になった人に恩を返すのは人として当たり前のことだと思いますが、今までに頂いた恩をすべて返すのは不可能です。

 

だから人は、親からもらったその恩を、自分の子供に返します。

 

では、子供がいなかったら返せないのでしょうか。

 

いいえ。この世には、もっと恩を返さなければいけない人が、すぐそこに居ます。

 

それが、あなた自身です。

 

 

ご両親に恩は返せるのか

 

あなたが恩を返す人を思い浮かべたとしたら、まっ先にご両親を想ったでしょう。

 

少なくとも、生まれてから就職するまでの間は、多大な恩をくれた存在です。

 

家を出たからと言っても、今でも心配してくれて、たまに田舎の料理を送ってくれたりと、今でも恩を送り続けてくれます。

 

さぁ、この何十年にもわたる恩、無償の愛を、あなたはご両親に返せるでしょうか。

 

おそらく無理だと思います。

 

残念ながら亡くなっていたとしたら、返すのも不可能になります。

 

 

嫁(夫)に恩は返せるのか

 

夫婦になれば、通常なら一緒に生活し、苦労を分かち合います。

 

ですが元々は他人、1/3は離婚するこの時代に、いつまでもラブラブな夫婦は少ないかもしれません。

 

常に一緒にいると、恩を返すという概念も薄れてきます。

 

常にそばにいてくれる前提だと、生活共同体というか、返すという気持ちはあまり湧いてこなのかもしれません。

 

夫婦関係は人それぞれなので、何とも言えないところです。

 

 

子供に恩は返せるのか

 

子供がいる家庭は、少なくとも学校卒業までは、金銭的・時間的・精神的に子供に尽くします。

 

小さいうちは「可愛いかわいい」で済んでいた子も、やがて反抗期を迎え、就職してあなたの元から離れていくでしょう。

 

子供はいくつになってもあなたの子供ですから、その愛情が続く限りは恩を返すことはできるかもしれません。

 

今は子供がいない夫婦も増えましたし、家庭事情はそれぞれなので、なんとも言えません。

 

 

恩師や友人に恩は返せるのか

 

恩の代表格ともいえるのが、学校の先生や、生活の一部を共に過ごした友人です。

 

勉強を教わっていた時間はそれなりに長くなりますが、卒業してからも関係が続いている人はあまり居ないと思います。

 

ずっと一緒に暮らしている(いた)両親と比べたら、恩の度合いは低くなります。

 

そもそも生活が別々なのですから、返す恩もそれほど多くはないでしょう。

 

たまに電話をする、ちょっとしたお土産を送る程度であれば返すことは可能かもしれませんが、それが恩と言えるのかと言えば微妙です。

 

 

両親・兄弟も友人もいない人は恩を返せないのか

 

最初に言いましたが、恩は一方通行です。

 

そもそも恩は返すことができません。

 

だから大体の人は、生まれてくる子供に、両親からもらった愛を子供に返します。

 

では、両親も子供もいない、友人もいない、(虐待など)両親に恩を感じていない人は、返すことはできないのでしょうか。

 

じつは、あなたの身近に、もっとも近いところに、あなたが恩を返さなければいけない人がいます。

 

 

あなたが最も恩を返さなければならないのは「あなた自身」です

 

あなたが最も恩を返さなければならない存在は、あなたです。

 

あなたの人生で、苦しい時も楽しい時も、常に共にいてくれたのが、あなた自身です。

 

一方通行である「恩」は、何よりも先に、あなた自身に返すのです。

 

あなたの元に届けられた恩は、自分自身に返すことであなたの元に帰り、その恩は自然と他人に流れていきます。

 

流れていく先は両親かもしれませんし、子供や友人かもしれません。

 

まったくの他人に流れることもあるでしょう。

 

その流れていった恩が、巡り巡って、再びあなたの元に帰ってきます。

 

ですから、あなたが最も恩を返さなければならないのが「あなた自身」なのです。

 

優先順位の一番は「あなた」です。

 

あなたの事を真っ先に考えていいのです。

 

恩は、あなた自身に返すこと。

 

これが本当の「恩返し」です。

 

 

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